こんばんは、なぎです。たまにはブログを書こうと思う気持ちが擡げてきます。
ピック
ピックとは
知らない人のために説明しておきます。
ピックはギターやベースを演奏するときに使う小さいプラスチック片です。
これがなくても全然演奏は可能なのですが、素手でギターをジャカジャカ弾いたりすると手が痛くなりますので、このプラスチック片に肩代わりしてもらうという寸法です。また、ものすごく細かくて速いフレーズを弾いたりするときにもこれがないと演奏できません。
1つあたり100円から500円くらいで、無くしても諦めがつく価格です。ちなみにものすごい勢いで無くします。
ピックの素材は様々なのですが、この素材によって削れ方が大幅に異なり、すぐに使えなくなってしまう素材などもあります。
20年使ってきたピック
僕はこのピックを、ギターをはじめた中学生のときからずっと使っていました。なのでトータルで20年使ってきていることになります。たまに他のピックを試したりもするのですが、最終的にはこれに戻ってきます。それぐらい信頼性があります。欠点はすぐに削れて側面がギザギザになることです。30分のライブを演ると、画像の右側のピックのような状態になります。
演奏できないことはないですが、精神衛生上良くないので、すぐに取り替えるようにしています。そうすることで、本当に大量の廃棄ピックが家の中に溜まっていきます。貧乏性で捨てられないためです。
弾く楽曲によってピックを変えるという考え
『ハンマーを持つとすべてが釘に見える』の言葉通り、このピックさえ使っていればなんでもかんでも対応できるかと思っていのですが、当然のごとく、全然そんなことはありませんでした。
Tortexを使っていると2つのシーンで問題が発生します。それについて一緒にみていきましょう。
優しい曲を弾くとき
Tortexで奏でる音はぱきっとした風合いになります。なので、元気いっぱいの曲やロックなどにはとても良く合うのですが、やさしいふんわりした音を弾きたいというときには全く向いていません。ピックを取り替えるという思想がなかった僕は、Tortexを優しく弦に当てて一生懸命に優しい音を鳴らそうとしていました。これはある種無駄だったと言えます。なぜなら、出したい音に合わせた道具をチョイスすることで問題が一発で解決するからです。
それがこちらのピックです
この削れきったおにぎり型みたいなピックはD’Andrea 385 の 1.5mm です。
こちらどこにでもありそうで、なんならFenderのピックみたいな模様をしていますが実際のフィールは大幅に異なります。なんというか、すんげぇ~モチモチしています。金属の弦を弾いているのにモチモチとはどういうことだ?となるかもしれませんが、実際に弾いてみるとそれはもうモチモチ以外に形容詞ようが無いくらいモチモチしています。そして、モチ = 優しさ の方程式で表せるように、とても優しい音がします。
クリーントーンで甘いフレーズを奏でるときの選択としていかがでしょうか?
チャキチャキのフレーズを弾くとき
Tortexで ※カッティング のフレーズを弾くと、ピックが硬すぎてすぐに弦が切れてしまいます。
※カッティング : ギターを歯切れよくチャキチャキ弾くこと。和製英語で、海外では通じない。
そこで用いるのがサムネイルにも上げた、DAVAのピックです。
見ての通り、先端のみプラスチックを露出させて、握り込む部分はゴムでコーティングされています。プラスチックは汗をかくと尋常ではなく滑るため、僕もライブ中に何度ピックを落としたことか数え切れません。
このDAVAのピックは先端がデルリン製のものとナイロン製のものとで2つあります。
オレが大好きなCory WongがDAVAのピックを使っているという情報を仕入れて、ウキウキでDAVAのナイロンを購入しましたが、先程ギターマガジン2024年8月号を読んだところ、Cory WongはDAVAのデルリン製のピックを使っているとのことだったので、握り込んでいたピックを投げ捨て、デルリン製のピックを買い直しました。
弾き心地とはしては、ものすごくしなりますのでストロークやカッティング向きだなという所感です。細かいフレーズをピロピロ弾くのはちょっと難しいかもしれません。
あまり大きくストロークすると、ゴムの部分が弦に触れてしまい「ズゾゾ……」と良くない触感を得ます。なるべく先端のみを弦に当てるようにしていきたいですね。
解答を得るために遠回りしても
最終的な解答としてはこの3種類のピックをシーンによって使い分けるという結論にいたりました。最初からズバッとここに至れたわけではなく、10数種類のピックを買っては試し……というので結構な額を散財してしまいました。
すこしくらい遠回りしたほうが人生は楽しいんだ