こんばんは、なぎです。
掲題の通りで、禁煙しました。現時点で438日禁煙しているので、成功していると言っても過言ではないでしょう。
禁煙した
禁煙しない理由
やはり気になるところは理由でしょう。
禁煙した理由の前に、なぜ禁煙しなかったかという観点からエピソードを挙げます。
10数年前、大学を卒業した直後くらいのこと、就職もせずかといってバンドをやるわけでもなく……とプラプラしていた僕は、当時の彼女が僕の喫煙を嫌がっていたので
「禁煙する!」
と豪語して、20日ほどで挫折していたのですが、なんとも気まずいので言い出せずにいました。
こそこそタバコを買っては、こそこそ吸うというのをやっていました。
まあもうバレてるだろうと思って、二人で居酒屋に行ったときにおもむろにタバコを吸い出したところ、当時の彼女はブチぎれてしまい、そのまま帰ってしまいました。
以降、僕は気軽に禁煙すると言わないようにしていました。
ちなみに、このしょうもない事件のあとは当時の彼女とかなり気まずい関係になってしまいそのままお別れすることになりました。
ここで2つの強い教訓を得ます
- バリバリ働かなければならない
- 禁煙するときは他人をモチベーションにしてはいけない
悪い意味で強い信念を抱くに至りました。
禁煙する理由
では、そんな僕がなぜ禁煙しようと思い立ったかという理由です。
理由は一つで
- 依存先を減らしたかった
となります。
僕はかなりいろいろなものに依存していて、当時でいうと以下のものに依存していました
- タバコ
- 鼻シュッシュ(ナザール)
- じゃがりこ(スナック菓子)
- 酒
当時の僕は小さなカバンを持ち歩いており、その中には必ずタバコと鼻シュッシュが入っていました。
特にタバコへの依存度はひどく、普段は紙巻きのタバコを吸うのですが、紙巻きタバコがNGのお店に行く可能性があるから電子タバコも同時に持ち歩いておりました。
タバコが吸えない状況をなるべく作らないようにする、素晴らしい段取りです。
その行為になんの疑問も持たずに暮らしていたのですが、ある日こう思いました。
手ぶらで街を歩きてぇな
普段から持ち運びたいものは
- スマートフォン
- 財布
- 鍵
- ワイヤレスイヤホン
- タバコ
- 鼻シュッシュ
となっており、到底ポケットに収まりきりません。そこで、発想を逆転させて
「持ち歩くものを減らそう」
となり、それがニアイコールで依存先を減らそうということになっていくわけです。
禁煙の進め方
もしかしたら需要があるかもなので、禁煙のやり方を書いていきます。
チャンピックスというタバコが全く吸いたくなくなる薬が以前は使えたようですが、発がん性物質が見つかったとかなんとかで,2024年現在では使用できなくなってしまいました。なので禁煙は自分の意志で進める必要があります。
ニコチンガムやニコチンパッチなど、サポートアイテムはあるにはあるのですが、最終的にモノを言うのは本人の意志となります。そして、その禁煙する理由は外部から与えられるものではなく自分の意志から生まれる内発的なものである必要があります。他人から強制されてやる禁煙は、いずれコソコソとタバコを買って吸う生活になるだけです。
実際に僕がやった手順を書いていきます。
まず、喫煙に関するものを一つ残らずすべて捨てます。
灰皿・ライター・電子タバコの本体
これらをすべて無慈悲に捨てます。Zippoなどの良い感じのライターは若干捨てにくいのでマジで手の届かないところに隠してしまいましょう。灰皿は気に入っているものがあれば、ギターのピックを入れておくケースにするとかもありです。僕はそうしました。
そうしたら、あとはひたすら耐えます。
タバコを辞めると、頭がピヨピヨしてなにも手につかなくなります。これは、タバコに含まれるニコチンが体内のやる気を出す成分とよく似た働きをすることに起因します。タバコを吸うことで外部からやる気成分を摂取できるので、体内で生成する必要がなくなると、生成する器官が休眠状態になります。その状態で、外部からのやる気成分の摂取を辞めると、体内にやる気成分がほとんどない状態になり、無気力状態になるという寸法です。
僕もこの状態になってしまい、一日中イスに体重を深く預けて、頭の後ろで手を組みながら天井を見つめることしかできなくなりました。
この状態だと仕事が全く進まないので、人生周りをあらかじめ整えておくとスムーズにいきます。でも、忙しい現代人はそうも言っていられないため、ニコチンガムとニコチンパッチをうまく使って、やる気を外部から摂取していきます。
メンタル面
これはもうほぼ絶対といっていいと思うので書いておくのですが、
禁煙中でも飲み会に行くとタバコを吸うことになります
なので、なるべく飲み会の頻度は減らしておくとよいです。
また、飲み会にいってタバコを吸ってしまってもまだ禁煙は続いています。意志が折れない限りは禁煙は続いていると考えましょう。
タバコをバチンと一切断てるのがベストですが、それはまず無理なほど難しいことです。なので、なんやかんやタバコを吸うハメになってしまっても気にしないでください。そういうものです。
何度でもいいますが、自分の意志でやめようと思わないと絶対に辞められないので、禁煙のモチベーションは絶対に自分の内側から湧き上がらせるようにしましょう。他人のためにやる禁煙は、失敗します。たぶん。
難易度と社会的称賛
禁煙して、100日ほど経つとそれはもうほぼ禁煙が成功していると言っても過言ではありません。そのとき
「オレはこんなに困難なことを達成できた!」
と吹聴したい気持ちが擡げてきます。オレは禁煙できたぞ、スゲェだろ!と言いたくなります。僕も例に漏れず、何人かに禁煙した旨を伝えたのですが
「ふ~~~~ん、そうなんだ」
くらいの反応です。
なんだそのしょぼい反応は!
こんなにも難しいんだぞ!
すごいだろ!
すごいって言えよ!
という気持ちになるのですが、実はこの反応が正しいです。なぜなら、喫煙は自分でかけたデバフに過ぎないので、マイナスがゼロになっただけだからです。おじさんが禁煙したとしても、それは誰かに褒められるようなことではありません。このマイナスがゼロになっただけシリーズは結構いろいろあるので悲しいのですが、ダイエットなどもこれに当たります。肥満おじさんが痩せたところで、それはマイナスがゼロになっただけなので、褒める要素がないからです。マイナスをゼロにする作業は粛々と行い、誰かに褒めてもらえるなどと思い上がらないようにしましょう。
オレもおじさんになって、誰にも褒めてもらえないものとして生きることを受け入れているぞ