耳コピ

音楽

こんばんは、なぎです。

みなさんは耳コピしているでしょうか?今はあらゆる楽曲のTAB譜(ギター用の譜面のこと)がインターネット上に存在していたりだとか、曲のコード進行(ギターのコードの弾き方)と歌詞が併記してあるようなサイトが十分なほど整っているため、バンドスコア(曲を表現するために必要な音符を記したもの)を買う必要性すら薄いです。

耳コピ

進め方

ギターだけ耳コピする方法ももちろんアリなのですが、今回は曲全体をコピーする方法を記します。楽曲を再生して聞こえてくる音をすべてコピーするというニュアンスです。楽曲制作をするトレーニングになるかと思います。

早速脱線しますが、僕は大学生時代にメタルバンドをコピーして演奏するサークルに所属していました。たくさん曲をコピーすることでギター演奏の技術が身について個人的には入って良かったと思っています。毎年4月になると恒例の新人勧誘があります。そのときに、ギターを持った新入生がいたので勧誘してみたところ

「コピーばっかりしている集団に興味はありません」

ときっぱり言われました。正直かなりムカついたのですが、現在になって彼の活動について僕が知ることがないため、おそらくコピーばっかりするフェーズすら経ていないとガチで何も起きない可能性があります。彼が担いでいたギターは部屋のインテリアとしてホコリをかぶっているか、もしくはメルカリで売却されていることでしょう。

まあ恨み言はここまでにしておいて、実際の進め方を書きます。

曲の構成を把握する

まずはコピーしたい楽曲の音源再生して、曲の構成を書き取っていきます。構成とはいわゆるAメロとかBメロとかサビとかそういうやつの順番です。

「あ~この曲はイントロが4小節でAメロが8小節だな」

とかそんな感じで大丈夫です。曲の大枠をつかむのが目的です。

DAWのブロック機能を使って

「こっからここまでがサビ」

みたいに視覚的分かるようにするのも一手です。

画像はかいりきベアのダーリンダンス

DAWのブロック機能を使って曲の構成を書き込んだ図はこんな感じになります。

コードを把握する

次はコードの把握です。

ベースは大体の場合で単音ですので、ベースから聞き取っていくのをオススメします。

ベースの音が取れたら、次はコードトーンを割り出していきます。

幸運なことに、ベースを聴き取った時点で曲のキー(鳴らすと曲が落ち着いた感が出るコードとほぼ同意)がわかったらそこからは詳細にコードトーンを聴き取らなくても埋めていける可能性があります。

ダイアトニックコードと呼ばれる、「このキーはこのコード使いがちだよね」という超便利な概念がありまして、それを利用することで大体の場合でコードトーンを埋めていけます。僕はこれを知識の耳コピと呼んでいます。ただただストイックな聴音は苦手なのですが、みんなの大嫌いな音楽理論を活用することにより、聴音が正確でなくてもゴールにたどり着けることがあります。

ただ、ここで気をつけてほしいのが、曲に登場するコードはすべてダイアトニックのコードであるとは限らないという点です。

ここらへんは何曲かコピーしてくると見えてくるものがあります。

ダイアトニックの3番目のコードは本当はマイナーだけど、なんかメジャーコードになっていることが多いような気がする……だとか4番目のコードはメジャーコードなのになぜかマイナーになっているときがあるな……だとか色々あるかと思います。これらを発見するたびに、これはなぜこうなっているのかまで調べられると、抽象度が高まって他の楽曲にも適用できるのでとてもオススメできます。

オプション : ディグリーネームを記載する

コードはキーから見た相対的な表記をすることができます。

例えば

C – F – G

というコード進行があったとしましょう。キーがCメジャーだとすると、上記コード進行は

I – IV – V

と抽象度を上げて記載することができます。これの何がよいかというと、キーに依存せずにコード進行を覚えられる点です。

コード進行を聴き取ったらついでにディグリーネームも記載してしまえば、キーが変わってもいわゆる「同じコード進行」を感じ取りやすくなるかもしれません。

メロディを聴き取る

曲の構成・コードをメモしたら、次はメロディを聴き取ります。

これもコードと似たような感じで、スケールという音の並び方の原則を活用すれば、プリミティブに聴音を行わなくても大体出ている音が当て込められることが多いです。

例えば、キーがEであるとわかったとするならば、大体の場合でEメジャースケールの音のどれかがメロディになっています。

もちろん、これもコードのときと同じように例外的な音がたくさん登場します。

「スケールに則ったらM3rdの音なのに、ここは一瞬フラットしてm3rdの音になるな」

だとかが本当によく出てきます。それが出てきたとき、合わせてなぜそこでその音を使ってるのか、使えるのかまで調べるとかなり良い感じになります。

これはDAWに実際にメロディを打ち込むところまで実施すると謎の達成感 + 視覚化された音の両方をゲットできるため、そこまでやってみるのもとても良いかと思います。

オプション : 相対的な音を記録する
画像はかいりきベアのダーリンダンス

ジャズではコードに対しての音を記録することがほとんどですが、ポップスとかはキーに対しての相対的な音を記録するとわかりやすいことが多いです。

ついでにコードとそれのディグリーネームをバチこんでおけばバッチリかと思います。音の動く方向と音の飛び方の矢印をついでに記録しましょう。

ちなみにこの方法ではメロディのリズムがわからなくなってしまいます。音の上に音符のリズム表記をかけば解決できるかなと思っています。なんか良い方法があれば教えてください。

オプション : メロディブロックを記載する

上に貼った紙の画像を見てもらうと、メロディのかたまりごとに線を引いたりだとかして分けています。その下に登場するパターンを記載するとよいです。本当に良いのかは知らんけど。

同じメロディブロックであれば同じアルファベットを記載して、全く違うようなブロックであれば新しいアルファベットを当て込めます。

「ちょっとだけ違うけど、大体一緒だなぁ……」

ってときは A’ とかにしておけば良いです。

とか言っている割に

あんまり自分ではやらないんですよね。本当は一日一曲のペースで書けたらとても理解が進むと思うのですが、ゲームばっかりやってしまっていますね。だめですね。

前ちゃん
前ちゃん

だめと思うなら行動を変えるべきなんだ