TikTokを見ていたら音楽に合わせて乳を揺らす動画しか表示されなくなった件

人生

表題で全部言いたいことを言い尽くしてしまった。が、一応書いていく。

「若者がどんなことをしているかを知るために、流行っているらしいサービスを覗きにいくかぁ~」と軽い気持ちでTikTokをダウンロードした。

ログインは必要無く、アプリを起動した瞬間から動画が流れはじめた。高校生くらいだろうか、若い男の子が音楽にあわせて腕を振る動画が表示された。画面をスワイプすると次の動画が表示される。今度は中国人が中華鍋にとてつもなく無造作に食材を叩き込んで漢の料理をこなす動画が流れてきた。あまりにワイルドすぎるその調理法に、思わず笑ってしまった。

次に表示されたのは、胸を強調した服を着た女性二人組が音楽にあわせて身体を揺するような動画だった。いや、この書き方は良くないかもしれない。もっと直接的な表現を使っていく。

おっぱいが「バァ~~ン!」となった服をきたエロい女が、キャッチーな音楽を流しながらおっぱいをぶるんぶるんに揺らしていた。

最高だ……

画面右側に表示されているアイコンをタップする。大抵のSNSはそうすることで、その動画をアップロードしたアカウントが表示されるからだ。このような動画をアップロードしているということは、他の動画もおっぱいを「バァ~~ン!」としている可能性が高い。急いで確認しなければ。

予想どおり、そのアカウントがアップロードしている動画は98%の確率でおっぱいが「バァ~~ン!」していた。

最高だ……

瞬く間にそのアカウントがアップロードしていたすべての動画を見終わった。それでも飽き足らなかったので、さらなる動画を求めてそのアカウントに映っているもう一人の方の女性のアカウントらしきIDをタップした。

そのアカウントも97%ほどの確率で「バァ~~ン!」だった。

最高だ……

こうなったらもう止まらない。オレは芋づる式に次から次へとアカウントをサーフィンし、2時間ほど「バァ~~ン!」動画を見続けた。

満足したオレはアプリを閉じて、DMMの動画見放題アプリを開いてシコったのち、寝た。

翌日になって、再度TikTokのアプリを起動すると異変に気づく。

おっぱいが「バァ~~ン!」となっている動画しか表示されないのだ。

いくら動画をスワイプすれども表示されるのは5.8インチの液晶いっぱいの「バァ~~ン!」だけ。オレの視聴履歴を学習したパーソナライズ機能が、オレが見るであろう完璧な動画を表示し続ける最高のSNSができあがった瞬間である。

自分の足に猫を乗せて撮った写真をInstagramにアップロードする時代は終わってしまったのだろうか。自己顕示欲の満たし方が、自分の足の上に猫を乗せるという遠回しな表現ではなく、シンプルに突き刺さるおっぱい揺らしに取り変わってしまったのであろうか?

「匂わせ」という表現がある。これはSNSにアップする画像にあらゆるヒントを散りばめておき、勘がいい人が見れば分かってしまうような構図を作り上げている。これを2010年代のサブカル女に置き換えたものが、「Instagramに自分の足と猫を投稿する」に該当する。しかしどうだろう、2020年はもはや「味」ではないか。2010年代のSNSは自分の足のみを投稿するから顔はわからない。だけれども、足がキレイなのだから顔もキレイなのだろうと想像力が働く。しかし、2020年代のスタイルは音楽に合わせておっぱいを上下に揺らしながら、バッキバキに加工されてはいるが顔面まで露出している。

最高ではないか。

2030年代に突入したら、もう乳首がそのまま出ているんじゃないか。そういう最高の未来が考えられる。

前ちゃん
前ちゃん

2030年になってもそんな未来はやってこないんだ