こんばんは、なぎです。
家で作業ばかりしているので季節の移り変わりが曖昧になっている人生です。ここは久しぶりに季節を感じに行くタイミングかなと思いたち、旬を追い求めようと思いました。あと、旬の食い物を調査するのをサボっていてすみませんでした。
タイトルは7月だが、本当は6月のが良い
ホタル
今回は食い物ではなく、虫です。
みなさんはホタルという生き物をご存知でしょうか?火垂るの墓というえげつない映画の中で節子が「なんでホタルすぐ死んでしまうん?」と呟くホタルです。早速脱線しますが、火垂るの墓の原作を書いた野坂昭如のデビュー作は『エロ事師たち』で、エロで生計を立てる人生をものすごいテンポの文体で書いていくやつです。おもろいので読んでみましょう。
ホタルは普段はゲジゲジのような姿をしているのですが6月頃になると、ケツをビッカビカに光らせて
「セックスがしたい。」
と周りにアピールするようになります。
夏が近くなると、実は人間も「セックスがしたい」とアピールするようになるのですが、やはりケツが光るというアピールには勝てません。今回はこの光るケツを追い求めに行きます。
ホテル椿山荘
江戸川橋にあるホテル椿山荘は庭園でホタルを飼い慣らしており、6月頃になると「ほたるの夕べ」というイベントを催し、我々のようなケツが光らない下賤な一般人にもホタルを見せてくれます。
この「ほたるの夕べ」はとても人気で、早めに抑えておかないとチケットが無くなってしまい、庭園に入ることができません。しかし、このチケットが無くても庭園に入る方法があるのです。無理やり押し入るだとかそういうニュアンスではなく、椿山荘の庭園内にあるメシ屋に行けば普通に入れてくれるという寸法です。なので、チケットを取らずにメシ屋を予約して行ってきました。
うなぎが食いたかったので、うな菊を予約しました。昔はそば屋さんだったみたいで、そばを食うとついでにホタルを見ることができたそうです。
うなぎは美味しい
うなぎは高いのですが、美味しいです。昔はうなぎのありがたみがよく分かっていなかったのですが、最近では深く身にしみるようになっております。
折角なのでコースで頼みました。コースで頼むとこちらはビールを飲みたいタイミングで注文すればOKになるので好きです。
席につくともなかが出てきました。米をただの台座として使用しているのは人生ではじめて見ました。
鰻肝煮と鰻茶碗蒸しが出されました。とてもおいしかったです。
鰻手巻き寿司も出ました。手巻き寿司なので、手で巻いて食べました。おいしかったです。
鰻はうな重でしか食べたことがありませんでした。白焼を人生はじめて食べました。おいしかったです。
鰻ときゅうりとチョウザメの卵も出てきました。とても美味しかったです。
うな重(半尾)が来ました。パッと見たときは「これ、少ないんじゃないか?」とちょっと思いましたが全体で体感するとかなりちょうどよいです。ご飯の量もお重が思いの外浅く、さらにちょうどよかったです。甘くておいしかったです。
メニューを眺めていると、うまきが目に入ったのでコース外で注文しましたが、コースの内容でかなり満腹となっており、失敗しました。僕はこのように注文しすぎてしまう失敗を人生で30回はやらかしています。
最後にデザートのアイスと茶が出てきて、ゴクゴク飲みました。おいしかったです。とても良い思いをできました。会計を見るまでは……
ホタルを見る
メシを食い終わって外に出ると、日が落ちていい感じに暗くなっておりました。
庭園内は恐ろしいほどに良い雰囲気になっており、ホタルのケツが光る中、カップルがそこらじゅうでベロチューや手マンをしているかと思いきや、ファミリー層がほとんどを占めていました。ガキがホタルを見つけては大喜びを繰り返しており、僕も負けじとホタルを見つけては大はしゃぎしようと思いましたが、やめました。僕は大人なので。
みなさんも椿山荘にいってホタルを見ましょうね。ありがとうございました。
ホタルをちゃんと見たのは人生ではじめてだったんだ